すべり症は下の骨に対して、上の椎体が前方へずれる(すべる)状態のことをいいます。
大きく分けると、
分離症

無分離すべり症

分離すべり症

があります。
<「すべり症」「分離症」がある私の腰痛は治らないの?>
すべり症、分離症は特有の症状は無いといわれているため、症状だけでは見つけることは難しいのです。腰痛になり、病院へ行き、レントゲンなどを撮って初めて分かりますが、そこでお医者さんに「分離症(すべり症)」ですね。」と言われ、中には「分離している骨は治りません。」と言われてしまって、「私の腰痛は治らないんだ・・・。」と思ってしまう方が意外と多いのですが、実はイメージほど怖いものではありません。
すべり症、分離症になっていたとしても、これが現在なっている腰痛の原因とは限らないのです。
すべり症、分離症を持っていても腰痛にならない方もいるのです。椎間板ヘルニアの項目などでも書きましたが、すべり症、分離症というのは形がすべったり、分離したりしているだけで、腰痛になるかならないかは別問題なのです。ですからむやみやたらに恐れる必要はありません。要は身体がその形(「すべり症」「分離症」)に順応しているかいないかが問題なのです。 (「椎間板ヘルニア」の項目の図の下の文章を参照下さい。)
病院で、「すべり症」「分離症」と判断された時にチェックするポイントとしては、
①すべり症の度数 :「すべり症」の度数がⅠ度以下であれば、保存療法(手術以外の治療法)でも大丈夫だと言われていますが、Ⅱ度以上の場合は、重篤な神経症状(膀胱直腸障害など)があるか、など諸々の症状を考慮して、どの様に治療してゆくかを、MRIやレントゲンなどの検査をきちんとされた上で、「すべり症」「分離症」と判断した病院に一度ご相談された方が良いかと思います。
ただ、重篤な神経症状(膀胱直腸障害など)が無ければ、病院で手術を勧められた方でも、保存療法で症状が良くなってゆく可能性はあります。
お医者さんから手術を勧められていた方(膀胱直腸障害などの重篤な神経症状は無い。)で、当センターの治療を受けて、腰痛などのお辛い症状が改善・完治されたケースも沢山あります。
②今現在の腰痛は「すべり症」「分離症」が原因でなっているのか?:前述した様に「すべり症」「分離症」があってもそれが原因で腰痛になっているとは限りません。たとえレントゲンやMRIなどで、「すべり症」「分離症」以外の問題が無いと言われた、もしくは、「すべり症」「分離症」の場所が痛かったとしても、現在の腰痛の原因を全身から総合的に検査・判断する必要があります。腰痛だからと言って、腰だけ、あるいは、筋肉・骨格だけを調べるような病院・治療院での治療は避けた方が良いでしょう。
③圧迫を与えている原因は何か。:そもそも「すべり症」「分離症」になってしまった原因の大半は、「すべり症」「分離症」の場所が、上からも下からも過剰にギューっと圧迫され続けてしまった結果と思われます。
今現在も圧迫が加わり続けているのか、なぜ過剰に圧迫が加えられてしまったのかを検査し、圧迫が現在もあれば、圧迫された場所の治療だけでなく、圧迫し続けている力が入らないようにする必要があります。

ただ、注意が必要なのは、すべりや分離がある椎体に向かって、急激な押圧やスラストをすることです。(スラストとは、整体やカイロプラクティックで一部使われている、いわゆるボキっと鳴らす矯正の仕方です.。)
分離すべり症の椎体は、一見すると出っ張って見えることがあります。
勉強不足の整体やカイロプラクティックの施術者の場合、その異常な出っ張り部分を腰痛の原因と思い、スラストする危険性もあります。(もちろん、高度な教育を受けた整体師やカイロプラクターは大丈夫です。 )
今まで、すべり症だから腰痛は治らない…と諦めていた方が、当センターの治療を受けられて、完治された例は沢山あります。
まず、上記①を、「すべり症」「分離症と判断した病院でチェックして、上記②と③にしっかり対応出来る治療院選びが必要です。
更に詳しくお知りになりたい方はお気軽に当センターまでご連絡下さい。
